【NSX4.0】Edgeの構成や仮想スイッチとの接続を解説

IT技術
この記事でわかること
  • NSX4.xの基礎
  • NSX Edgeの機能や構成

NSX Edgeとは

NSX Edgeは仮想環境上で論理ルータやファイアウォールやロードバランサなどのネットワーク機能を提供します。
仮想アプライアンスの形で提供され、vCenter上で他の仮想マシン と同様に管理されています。
※ベアメタルの形も提供されています。

特にNSXで作成されるオーバレイのセグメントと外部の環境との接続にはNSX Edgeが必須です。

本記事ではNSX Edgeの要件や構成などについて解説します。

EdgeノードとEdgeクラスタについて

EdgeノードとEdgeクラスタの概要、特徴は以下の通りです。

Edgeノード
  • 外部ネットワークとの接続を提供する
  • 論理ルータであるTier-0&Tier-1ゲートウェイホストする
  • ダイナミックルーティング(BGP、OSPF)とゲートウェイサービスを実行する
  • Edgeノードが提供できるTier-0ゲートウェイは1つのみである
Edgeクラスタ
  • Edgeクラスタは1つ以上のEdgeノードを所属させたグループ
  • Edgeクラスタは複数のEdgeノードが所属できるので冗長性やスケーラビリティがある
  • 最大で10個のEdgeノードをサポート
  • 最大で160個のクラスタを作成できる

Edgeノードをトランスポートノードとして使用するためにはEdgeクラスタに追加する必要があるため、ほとんどのケースではEdgeノードはクラスタに所属するものと考えておきましょう。

Edgeノード(VM)とVSS/VDSの接続

EdgeノードとVsphereの仮想スイッチの接続では以下の点を考慮する必要があります。

  • 最低2つ以上のポートを接続しなくてはいけない
  • 1つは管理アクセス用にEdgeノードのeth0と仮想スイッチの接続
  • 2つ目以降はデータパスインタフェースではあるfp-eth0~fp-eth3の4つでであり、オーバレイトンネルとアップリンクの接続で使用する。

EdgeノードのデータパスインタフェースではN-VDSを作成して接続する。
N-VDSは1つ、または2つ以上作成するパターンが存在する。

N-VDSが1つの場合

※fp-ethは4つ使用する必要はありません。

N-VDSが1つの場合、以下のような特徴があります。

  • N-VDSが1つだけであり、オーバレイの通信とVLANアップリンクの通信両方を処理する
  • TEPは2つ構成され、オーバレイトラフィックをロードバランスする
  • ESXi TEPとEdgeノードのTEPのIPアドレスは同じサブネット内にある必要がある

N-VDSが複数ある場合

N-VDSが複数ある場合、以下のような特徴があります。

  • オーバレイ用とVLANアップリンク用にN-VDSが分かれている
  • N-VDSごとに異なるチーミングポリシを適用できる
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