- ストレージの基礎
- ストレージ、LUN、データストア等の概要
ストレージの基礎
ストレージとはPCやスマートフォンなどのデバイスにデータを保管する場所のことです。
写真やドキュメント、デバイスにインストールするアプリケーションデータなどは全てストレージに保管されます。
一般的にPCやサーバでは以下のものがストレージと呼ばれます。
- HDD
- SSD
- USBメモリ
それぞれの概念
ディスクとドライブの違い
ディスクはそれぞれの記憶媒体そのものを指します。
例えばHDDの中には円盤状のディスクが入っており、データはこの中に記録されています。
ドライブはディスクの中身を読み込んだり書き込んだりする装置を指します。
PCやサーバに接続されたHDDやSSDはドライブにあたります。
ボリューム
ざっくりな認識だと、データを保存できる容量だと考えれば大丈夫です。
もう少し踏み込むと、ディスクの領域を論理的に分割したもので、ファイルシステムにフォーマットできるディスク領域のことを指します。
RAIDグループやLUN、パーテションなどがあります。
RAID
インフラ環境においては冗長性が重要なため、複数のHDDやSSDを同時に使用しています。
※冗長性とは故障などが起きても正常に動き続けることです。
それら複数のドライブ(HDDやSSD)を論理的なディスクに見せる技術のことをRAIDといいます。
RAIDを組むことによって、複数あるドライブのうち1つ故障してもデータを保持できたりするメリットがあります。
詳しくは別記事で解説していますので、そちらをご覧ください。
ストレージプール
ストレージプールとは複数の物理ディスクややRAIDグループを連結し、1つの大きなボリュームに見せることです。
例えば、500GBのHDDを4つでストレージプールを作成し、2000GBのボリュームとして見せることができます。
また、100GBのRAIDグループ2つを使用して、200GBのストレージプールを作成することもできます。
LUN
LUNとはLogical Unit Numberの略で、ストレージプールやRAIDグループの大きな容量のボリュームを論理的に分割した際の、ディスクの論理識別番号のことです。
例えば500GBのストレージプールがあったとします。
これを100GBごとのLUNに分けることによって、LUN#1からLUN#4までが作成されます。
LUNを作成するメリットは負荷分散です。
ストレージでは複数のストレージプロセッサー(ストレージコントローラ)がデータの読み書きに必要な役割を担っていますが、大容量のボリュームをそのまま使用すると、1つのストレージプロセッサーが処理を行うため、負荷分散が行えず処理効率が悪くなります。
一方、LUNを作成して複数の論理ボリュームを作成し、LUNごとに担当するストレージプロセッサーを決めることで負荷分散が行われ、効率良い処理が行えます。
LUNの詳しい仕組みについては別記事で解説します。
パーテション
ディスクを論理的に分割することで、1つのディスクを複数の領域に使い分けられる技術です。
例えば、Windows端末ではCドライブが標準でついてい居るかと思いますが、これは1つのSSDやHDDがCドライブとして認識されています。
これをパーテションで分割することで1つのSSDやHDDでDドライブ以降を作成することができます。
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