この記事でわかること
- Aruba CXスイッチでのOSPF設定方法
OSPFの基礎
OSPFはOpen Shortest Path Firstの略で、企業ネットワークをはじめとする大規模ネットワークで広く利用されているリンクステート型のルーティングプロトコルです。
OSPFの特徴には以下のようなものがあります。
- コストベースのルーティングプロトコル
- 複数のエリアに分割できる
- ECMPをサポートしている
- 認証機能があり、セキュリティが高い
本記事ではAruba-CX OSのスイッチにてOSPFの設定方法を解説します。
Aruba CXでのOSPF設定方法
OSPFの有効化
(プロセスID 1を設定)
aruba-cx(config)# router ospf 1
(router-idを指定)
aruba-cx(config-router)# router-id 1.1.1.1
(エリア0を指定)
aruba-cx(config-router)# area 0
アドバタイズするネットワークを設定
(物理インタフェースを指定する場合)
aruba-cx(config)# interface 1/1/1
aruba-cx(config-if)# ip ospf 1 area 0
(VLANインタフェースを指定する場合)
aruba-cx(config)# interface vlan10
aruba-cx(config-if)# ip ospf 1 area 0
インタフェースコストを設定する
(物理インタフェースで指定する場合)
aruba-cx(config)# interface 1/1/1
aruba-cx(config-if)# ip ospf cost 100
(VLANインタフェースで指定する場合)
aruba-cx(config)# interface vlan10
aruba-cx(config-if)# ip ospf cost 100
パッシブインタフェースを指定する
(全OSPFインタフェースをパッシブインタフェースとする場合)
aruba-cx(config)# router ospf 1
aruba-cx(config-router)#passive-interface default
(特定のインタフェースをパッシブインタフェースとする場合)
aruba-cx(config)# interface 1/1/1
aruba-cx(config-if)# ip ospf passive
helloインターバルの変更
aruba-cx(config)# interface 1/1/1
aruba-cx(config-if)ip ospf hello-interval 50
その他の設定
その他の設定に関しては英語表記ですが、以下のサイトにてある程度網羅されています。
Aruba 8320 IP Routing Guide for ArubaOS-CX 10.01