この記事でわかること
- DHCPリレーの仕組み
- DHCPリレー時の払い出しセグメントの判別方法
ネットワークの設計・構築時に手元に置いておきたくなる一冊です!
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DHCPリレーとは
DHCPリレーは、異なるネットワークにあるDHCPサーバーに通信を中継する設定です。
DHCPクライアントはDHCPでIPアドレスを払い出してもらう際、ブロードキャストを使用して、同一ネットワーク内(セグメント内)のDHCPサーバを探そうとします。
ただ、上記の方法だとセグメントごとにDHCPサーバを作成する必要がでてきます。
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ここでクライアントからのブロードキャストを別のネットワークのDHCPサーバ宛へのユニキャスト通信に変換する仕組みのことをDHCPリレーと言います。
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特定のセグメントを払い出せる仕組み
ここで1つ疑問が生じます。
DHCPサーバはクライアントが属するセグメントに適したIPアドレスを払い出さないといけません。
多数のセグメントのクライアントからDHCP要求が来た場合、DHCPサーバはどうやって払い出すセグメントやIPアドレスを認識しているのでしょうか。
DHCPサーバは”どのセグメントのクライアントからの要求か”というのを、Gateway IP Address(giaddr)というもので判別しています。
DHCPリレーエージェント(DHCPリレー設定がされているL3機器)はDHCPのブロードキャストを受信してDHCPサーバ宛へのユニキャスト通信に変換する際、パケットにGateway IP Address(giaddr)という情報を追加します。
DHCPサーバは受け取った通信のGateway IP Address(giaddr)を見て、払い出すセグメントを認識します。
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